今週のお題 「都会or田舎」

 重要なエネルギー供給源としての原子力発電所や、我が国の平和と安全を保障するための米軍基地の立地のためのコストは、国民が等しく負担すべきことはいうまでもないことだ。 

 実際のところ、立地場所は、常に、都会から遠く離れた田舎だ。人口が少ない田舎なら、万一の場合の被害が広影響に及ぶことはない。このような理由のようだ。

 一見、合理的で、間違いのない選択にみえるし、確かに現実的な選択肢なのだろう。都会の人間は、田舎が迷惑施設の立地を受忍したことに対する感謝は絶対に忘れてならないことだし、ましてや「それが当然」と構えてはならないと思う。

 現状でも、電源立地地域対策交付金や基地対策交付金として、「迷惑施設立地料」が地方自治体に支払われている。しかしながら、都会に住む一般市民が「迷惑施設の立地を受忍した田舎に対する感謝」を日常生活において殆ど意識することがないのが問題だ。田舎に対する交付金の一部として、消費税の一部を目的税化する、というのも一案だ。