いじめ事件が起きたとき、校長の謝罪は紙面に載るが、加害者の親の謝罪は全然載らないよね。

岐阜県内の中学校で起きたいじめ事件。女子中学生が裸にされ、その姿を携帯メールで友人らに配信された、という何とも痛ましいいじめである。

中学校の校長が事実関係を認め、記者会見で謝罪した、ということであるが、そもそも、校長が何に対し謝罪しているのか不明。

いじめの兆候が学校であったのに放置していたから、というのなら分かる。しかし、記事を読む限りそういうことではなさそう。

単に自校の生徒がいじめに加担したから、というのは謝罪の理由になっているようで、なっていない。

批判のための批判をしたい人は「いじめが起きた以上、中学校の指導が不十分だった」と矛を学校に向けるだろう。しかし、「いじめをやってはいけない」というのは明白な事実であり、中学校で改めて教えなければいけないようなものでもない。大体、センコーがやってはいけません、と指導する位でいじめが撲滅される訳がない。

本来、一義的に責めを負うべきは、加害者たる生徒ら本人とその親である筈のに、いじめの報道では、須らく親の声、加害者たる生徒の声が紙面に載らない。執拗な取材を学校に繰り返す暇があるのなら、加害者たる生徒本人、その親に取材をしろ。そうしない限り、いじめが生じる根本原因を探ることが出来ないのではないかと思う。