高速道路の料金変更問題の本質は、政府与党の調整機能の不在なのではなく、小沢一郎への権限の集中・独占

 高速道路料金政策を巡る、小沢一郎民主党幹事長と前原誠司国土交通大臣の確執を伝える記事。

 結局小沢一郎氏が目指したのは、「政策決定の政府一元化」の名の下に、権限を自らに集中させることだっただけの話と感じる。今回の騒動のように、政府と与党で意見の不一致の解決方法を、透明性を確保しつつ行うためには、(非公式ではあるが)政策調査会のような与党政府協議機関を通じて国会審議前に議論を尽くすか、国会(国土交通委員会)の場でガチンコの議論をするか、しかないのだから。前者の場合は、行政刷新会議の「事業仕分け」のように、インターネット中継等も行い、国民の目線からみて不健全な議論を排する、といった工夫も必要だと思う。

高速道路:料金問題、前原氏が反論 政策調整、機能不全(毎日新聞)

http://mainichi.jp/select/biz/news/20100424ddm005020046000c.html/